「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ
パソコンを快適に使おう

目次
■[ネットワーク編] ADSL・無線LANを検討されるている方へのアドバイス

□[ネットワーク編] データの保存管理にはホームサーバーが便利
□[ネットワーク編] 『日本語全文検索』namazu導入のための資料 by HIBI
□[マイホーム編] パソコンをもっと快適に使う
□[モバイル編] デジカメ・GPS・ノートPCを車で使用するテクニック


ADSLの導入で快適な「山旅倶楽部」ライフを満喫できる

日本のADSLの主流は Annex A Annex C 2タイプです

日本で主に使用されているADSLは、大きく2種類に分かれます(それ以外もありますが)。1つは北米仕様、実質的に世界標準であるAnnex Aタイプ。もう1つはNTTが採用しているAnnex Cタイプです。
詳細を知りたい方はこちらをhttp://www.rbbtoday.com/column/inoue/

Annex AタイプはYahooBBが採用しているので有名です。Annex CはフレッツADSLが採用していて、AとCの違いは、CタイプはISDNからの影響が受けにくい設計がなされています。しかしYahooBBユーザーからのテスト報告を見ると、Aタイプでも殆ど問題はないようですね。

むしろYahooBBのメリットは、電話局から遠いユーザーの場合、ReachDSL という形式を導入して、長距離用モデムを使用できることにあります。

一般的にADSLは回線を収納している局から、直線で2Km程度までは速度や品質を保証されます。しかし、それよりも距離が遠くなると、著しく通信品質は劣化するといわれています。

地方の方は、2Km以上の方も多いはず。長距離専用ADSLモデムは、最高速度こそ、500Kbps〜800Kbps程度に制限されますが、局から3Km〜7KmでもADSLを利用できるようになります。

局から離れている方は、ご利用になられるADSL業者やプロバイダーが、ReachDSLに対応しているか、否かを、チェックされるとよいでしょう。


 ADSL関連リンク集

[ADSL導入情報]
フレッツ・ADSL導入記  http://www.hi-ho.ne.jp/cruise/netinfo/fletsadsl.html
フレッツ・ADSL化の手引  http://www.nsknet.or.jp/%7Ehiroshi/
ISDNライトからのADSL導入記  http://homepage1.nifty.com/t-gonta/adsl/

[プロバイダ ADSL業者 ユーザー情報]
パソconeco ADSL比較最新情報  http://www.coneco.net/broadband/adsl/
ADSL対応プロバイダ一覧  http://webguide.nikkeibp.co.jp/adslpr_0.html
ルーター買う?借りる?ブロードバンド対応ルーターの素朴な疑問
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/1022/modem.htm
un-Official.net withNTT(フレッツADSL情報) http://www.un-official.net/~ntt/
ACCA Networks 非公式掲示板(ACCA情報) http://homepage2.nifty.com/adsl/
eAsy - eAccess is sweetie for you(eAccess情報) http://www.dearest.net/easy/
So-net ADSL 非公式情報(So-net情報) http://www17.u-page.so-net.ne.jp/pc5/urataki/
DSL普及状況  http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/whatsnew/dsl/

[ADSL便利情報]
ADSLリンク集 @ADSL http://www.dearest.net/~you/adsl/ (ここは便利ですよ)
ブロードバンドナビ  http://www.jp.sonystyle.com/Broadband/
ほんわかキリン本店  http://and.kurumi.ne.jp/(ADSLを中心とした個人ニュースサイト)
BroadBand START!! http://bbstart.jp/(ブロードバンド総合情報サイト)
DSL Maniacs   http://www.peer2.net/dslmaniacs/(DSLを徹底的に活用しよう)
LANLANWorld  http://www.lanlanworld.com/(LAN情報はこちら)

[通信速度測定]
ブロードバンドスピードテスト  http://speed.on.arena.ne.jp/
インターネット回線速度調査  http://junkhunt.net/icsi/
ぷららADSL接続サービス速度調査  http://sct4.plala.or.jp/speed1/main.html



常時接続のセキュリティー対策にルーター導入はマスト

ADSLを含めて、常時接続は使い勝手もよく、大変便利なものです。しかし、気をつけないと、外部から自分のパソコンをハックされ、パソコンのデータを改ざんされるなど、被害者になるだけでなく、あなたのバソコンが気がつかないうちに、ネットテロ攻撃に利用されてしまうこともあります。

つまりユーザーのパソコン自体が、加害者になる可能性も高いのです。

常時接続において、パソコンがハックされる原因の一番は、モデムとパソコンを直結してネットにアクセスする行為です。

この状態では、ネットに接続するIPアドレスと、パソコンで使用しているIPアドレスが一緒のため、外から、ご使用のパソコンが丸見え状態となってしまっています。

例えますと、自宅のドアに鍵をかけずに、誰でも侵入できる状態と一緒です。自分だけは大丈夫と思ってはいけません。ハッカーはロボットを使い、ハック可能なパソコンを自動的に探しだし、リストに登録していきます。ですから自分だけは大丈夫だろう、という思い込みは、ネットの世界では全く通用しません。

ハッカーからの攻撃を防御するのに、最適なものが「ルーター」です。

NAT、あるいは、IPアドレステーブル変換と呼ばれる機能を、ルーターは持っていて、ファイアーウォールの役割を果してくれます。また、モデムとパソコンを直結すると、1台のパソコンでしか、インターネットへのアクセスはできませんが、ルーターを使用すると、複数のパソコンをLAN接続でき、ルーターに接続したパソコン全てから、同時にインターネットにアクセスが、できるようになります。

家族全員、いつでも、所有するパソコンから、ネットにアクセスできるのです。
ルーターは無線LAN対応がお薦め

ルーターには「無線LAN」機能を内蔵したものがあります。無線LANとはIEEE802.11bと呼ばれる国際標準規格で、ノートパソコンやPDAをワイヤレスでLAN接続できます。

つまりルーターのある部屋ばかりでなく、極論すると、トイレや風呂場からでも、インターネットに接続できるようになる、とっても便利な機能です。コードレス電話のパソコン版とイメージしてもよいでしょう。価格的にも安価になってきていますので、ルーターを導入する際には最初から「無線LAN」機能を内蔵したものを購入設置しておいたほうが、後々悔やまずにすみます。

購入時にはWi-Fi認証取得済みの製品を選択することです。Wi-Fi認証取得済みであれば、他社の無線カードや、ルーターなど、メーカーが異なっても、お互いに使用可能であることが証明されています。
ADSLモデムとルーターを接続して家庭内LANを構築しよう
●ADSLモデムはレンタルしたほうが安全

ADSLモデムは、購入するよりはキャリアからレンタルした方が安全です。理由は、購入したADSLモデムが確実に動作するかは未定なこと、モデム自体の性能も日進月歩進化してしまうこと、価格も安価になること、が挙げられます。

レンタルでも月々500円程度の負担ですから、1年経過しても損はないはず。動作不良等が発生しても、レンタルだったら、即交換してくれます。

●スプリッターを介してモデムと電話機を分ける

これからの解説はNTTフレッツADSLを対象におこないますが、他キャリアでも内容は殆ど同じはずです。

ADSLタイプ1契約の場合、電話機とADSLモデムを同時に使用することができます。

電話回線のモジュラージャックを、スプリッターと呼ばれる分配器のINに接続し、電話機とモデムをそれぞれのアウトプット端子に接続すれば基本工事は終了です。

ルーターを使用せず、まずはADSLの動作確認をおこなってみましょう。

ADSLモデムには10BASE-T端子がありますから、パソコンに装着したイーサネットLANカード(10BASE対応のもの)に接続します。

なおパソコンは、あらかじめプロバイダのマニュアルで指示された通りにTCP/IPの設定をおこなっておいてください。

そしてレンタルしたフレッツADSLモデムに付属してきたCD-ROMを使い、パソコンにADSLアクセス用のプログラムをインストールします。

インストールが完了しましたら、フレッツ接続ツールにある、「テスト」のプロファイルで、接続テストをおこなってみます。接続に成功するには、場合によっては数十分程度、時間がかかる場合もありますので、根気よくテストしてみてください。

フレッツADSLの場合、この接続テストが成功したら、ほぼ導入に成功したも同じです。
ただしこのテストでは、まだインターネットへの接続はできません。

フレッツサポート情報 http://www.ntt-east.co.jp/flets/tec/a-menu.htm
●ルーターとパソコンを接続する

デスクトップPCが、ルーターと同室に設置されている場合には、LANケーブルで接続するとよいでしょう。ルーターとの接続が高速な100BASEで接続できるからです。

写真のルーターはメルコ社のものですが、イーサネット端子は、10/100BASE自動切換えの4ポートスイッチングハブを装備しているので、10BASE/100BASEの区別を意識することなく接続できます。
●スイッチングハブポートを増設する

会社などで数多くのパソコンを使用したい場合、4ポートでは足りなくなってしまいます。このような場合、10/100BASE自動切換えタイプのスイッチングハブポートを別途増設することで解決します。

ルーターと増設スイッチングハブとの接続時に、もしも両者にカスケード接続専用端子が無い場合にはクロスケーブルで接続します。

スイッチングハブは接続できるパソコンの数を増やすだけが目的ではなく、LANに流れる信号の交通整理をしてくれる重要な機能もあります。
●PCMCIA・LANカードを使用してノートPCに接続する

最終的には、ノートPCを無線LANで動作させるにしても、LANケーブルで接続するPCMCIAタイプのLANカードも1つはそろえておくと、事前の動作確認をおこなえるなど、なにかと便利です。価格も下がってきていますので、10/100BASE両用タイプを選択するとよいでしょう。
●PDAはCFタイプのLANカードで接続する

もしもWinCEマシンなどPDAも接続する場合には、コンパクトフラッシュタイプのLANカードを用意しておくとよいでしょう。PCMCIAアダプターを併用すれば、ノートPCにも使いまわしが可能です。
●無線LANカードを使用してノートPCに接続する

ノートPCやPDAの場合、やはり無線LANカードで接続するのが理想的です。最近ではコンパクトフラッシュタイプも登場していますので、選択肢はぐんと増えています。
ルーター/無線LAN導入における設定のポイント

●TCP/IPの概念を理解しよう

インターネットならびにルーターを導入する上で理解しておくことは、やはりTCP/IPプロトコルの概念でしょう。

といっても難しいことは理解できなくても大丈夫です。IPアドレスとMACアドレスの2つの違いを分かれば十分です。

IPアドレスには、グローバルIPアドレスと呼ばれる世界で1つしか存在しないIPアドレスと、プライベートIPアドレスと呼ばれる、ユーザーが好きなようにIPアドレスを指定できる、「2種類」のIPアドレスがあります。グローバルIPアドレスはInterNIC という機関が管理運営しています。

またMACアドレスは、機器などに固有に振られるIDで、これも世界に1つしか存在しません。世界総背番号みたいなものですね。

つまりTCP/IPとは、世界に1つしかない識別用の名前=IPアドレスをつけて、それらを検索することで、通信が可能になるプロトコルなわけです。現在一般的に使われているIPアドレスは000.000.000.000.〜255.255.255.255までしかないので、近い将来IPアドレスが枯渇しちゃうよう、と騒がれているのです。

例として 61.115.230.170 は「山と自然の旅」で、 61.115.230.170 というIPアドレスは世界で1つしか存在しません。ですから http://61.115.230.170/ とwebブラウザのurl覧に記入すると、「山と自然の旅」サイトに辿りつけるわけです。しかし 61.115.230.170 では覚えられないですよね。

そこでドメインというわかりやすい名前を、InterNICに登録します。

61.115.230.170=yamatabi.net このように登録すると
http://www.yamatabi.net/でアクセスできるようになります。
●ルーターにプライベートIPアドレスを設定する

家庭内で使用するIPアドレスは、プライベートIPアドレスが便利です。そのためにグローバルIPアドレスをプライベートIPアドレスに変換してくれるルーターを使用するわけです。

既に説明したように、グローバルIPアドレスを直接使用することは、外敵に身をさらすことと同じですので、動作テスト以外はハッカーに狙われやすいので止めましょう。

ルーターの設定においてユーザーがおこなうことは、まずは、ルーター自身のIPアドレスを決めてあげることです。

一般的にルーターには初期値として 192.168.0.1 が振られていることが多く、そのまま使用してもよいですし、自分で 192.168.0.10 などに変更しても構いません。

分からなければ、初期値のままにしておきましょう。

●DHCPサーバーの設定と無線LANの登録をおこないます

家庭用ルーターの特長にDHCPサーバー機能があります。DHCPサーバーは複数の機器に対して、機器ごとに自動的にIPアドレスを振り分け、それらを1つのグローバルIPアドレスに変換、プロバイダーにアクセスできるようにする役割を担います。

ルーターのIPアドレスを設定したら、次にDHCPサーバーの設定をおこないます。ここでは使用するパソコンの数を決めます。

例えば 192.168.0.20〜192.168.0.49 と設定すると、PC30台分のIPアドレスを、DHCPサーバーが自動的に振り分けてくれます。大概は255台までは使用できるはずです。

無線LANを使用する場合には、さらに無線LANカードごとに振られているMACアドレスを、ルーターに登録します。この設定をおこなうと、登録されているMACアドレス以外の機器は使用できなくなり(特殊なモードは除く)、セキュリティーを確保できます。

それ以外にも、無線LANの場合は、WEPと呼ばれる、ルーターにアクセスするためのIDを設定しておきます。これも不正アクセスを防ぐためのセキュリティー確保のためです。ここまでの設定が完了したら、最後にPPPoEという、プロバイダーにアクセスするための設定をおこないます。

●PPPoEの設定をします

DHCPサーバーとMACアドレス、WEPの設定が完了しましたら、最後にプロバイダーへのアクセス設定をおこないます。まずはPPPoEを「使用する」にチェックしてからPPPoEの設定をおこないます。

例としてメルコ社の無線ルーターの設定例を掲載します。
 PPPoE設定内容

 ユーザ名 : プロバイダーから与えられたユーザー名を記述します
 パスワード : プロバイダーから与えられたパスワードを記述します
 サービス名 : 無記入でよいです
 接続方法 : 常時接続
 切断時間 : 0分
 認証方法 : PAP認証のみ(が多い) プロバイダーの指定に従います
 MRU値 : 1454bytes (が多い)
 キープアライブ : 有効(が多い) プロバイダーの指定に従います

以上でルーター側の設定は全て完了しました。

インターネットにアクセスしてみてください。各クライアント機器(ユーザーのPC/PDAの意味)のTCP/IPがルーターのマニュアル通りに設定されていましたら、どの機器からもインターネットにアクセスできるはずです。

いかがですかインターネットのアクセスも、とても早くて気持ち良いでしょう。
スピードテストサイトで、ご使用のADSL回線のスピードを確認してみてください。

●ノートPCから無線LANを使用する

ノートPCから無線LANを使用するには、無線LANカードに付属しているドライバーとクライアントマネージャーと呼ばれるソフトをインストールしておきます。次にクライアントマネージャーを起動、無線LANカードのMACアドレスとルーターに設定してるWEP・IDを登録します。ここまで完了しましたら、現在アクセスできるルーター(無線LANポイントともいう)を検索してみます。すると画面にアクセス可能なポイントが表示されるはずです。

次にアクセス状況を確認します。電波強度などの状態が表示されます。

携帯電話のように、アンテナ強度とアクセス可能であるかが判定されますので、OKであれば、アクセスポイントに対して「接続」を実行してください。これでインターネットおよび、ルーターに接続されているパソコンにアクセスできるはずです。