きままに車寝旅 モバイルキャンパー
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[268] 山梨県 昇仙峡 ツツジ咲く昇仙峡 2004.4.5
一宮や塩山にスモモが咲き始める頃、荒川の流れる昇仙峡ではトウゴクミツバツツジが美しい。長潭橋(ながとろばし)から渓流沿いに上流に向かうと、新緑の木々の背景に艶やかな紫のツツジの幕が張り巡らされ、それは見事な舞台だった。渓流に出てみると、両岸もツツジで彩られ、待ちわびた春の風光を満喫できた
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[269] 長野県 伊那 伊那の梅林 2004.4.9
伊那、駒ヶ根の魅力は中央アルプス、南アルプス、どちらの展望も味わえることにあると思う。4月10日前後、伊那の里に待ちわびた梅や桜が咲きはじめる。箕輪町には伊那梅苑が観光梅林として有名だが、その周辺にも梅林は点在している。そしてアルプスの山々を背景に梅や桜を愛でながらの宴が繰り広げられる。長い冬からの脱出には、食い気も色気も、どちらも必要なのだ。決して欲張りなわけではない
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[270] 長野県 高遠 高遠小彼岸桜 2004.4.14
高遠城址公園のコヒガンザクラは固有種である。県の天然記念物に指定され、その赤味を帯びたピンクの花の美しさは見応えがある

1500本余の夜桜を愛でるにはまだ少し時間のある、夕方の城址公園を散歩した。夜桜客はまだ少なく、花見の場所を確保した人達が桜の木の下でくつろいでいる程度だった。ライトアップもまだ始まらない桜達の素顔は美しい
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[271] 長野県 駒ヶ根 千畳敷から南アルプスを展望 2004.4.19
麓では桜の咲く駒ヶ根だが、中央アルプス宝剣岳の千畳敷カールへとロープウェイで一気に上ると、そこはまだ雪原が広がり、スキーヤー達で賑わっていた。夏にはコバイケイソウのお花畑の広がる千畳敷だが、訪れた雪原の千畳敷は若干雪も緩めなのか、雪崩の恐れがあるので宝剣岳頂上方面には登らないようにと、管理者の方にクギを刺されてしまった。本来ならば千畳敷カールを俯瞰した先に広がる南アルプスのパノラマを満喫したかったのだが、写真のような中途半端な景色しか味わえなかった。しかし富士山までもしっかりと見える展望を満喫できたので良しとしよう
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[272] 長野県 駒ヶ根 夕暮れの宝剣岳 2004.4.26
雪原の千畳敷カールを後にして麓に下り、大沼湖周辺を散策する。湧き水の出る小さな川にはミズバショウがひっそりと咲いていた。食べたかった五平餅は既に売り切れ。残念。日の傾きかけた大沼湖は既に人影も少なく、白樺と南アルプスが美しい。秋の釣べ落しほどではないが、やがて夕陽が宝剣岳を照らし始めた。千畳敷カールが徐々にシルエットの中に没していくのを眺め、光前寺庭園を後にした
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[273] 長野県 馬籠 ハルリンドウ 2004.5.1
国道19号から馬籠宿に至る途中に「まごめ自然植物園」がある。一度は訪れたかった場所だった。ここではハナノキ,ヒトツバタゴが自生し、タヌキモやミミカキグサなど貴重な植物も生息している。馬籠は長野でも南に位置しているので、植生としては美濃や三河に近いのだろうか。園内は湿地が多く、散策路に沿って歩くと丁度カタクリが満開だった

植物園の入り口に土産屋があり、そこで店のお婆さんと立ち話になった。野草が好きで訪れたと話したら、「ハルリンドウが沢山咲いているところがあるよ。連れてってあげる」と、わざわざ仕事を返上して、僕を畑に案内してくれた。目に飛び込んだのは、畦に一面に咲くハルリンドウだった。穏やかな日差しを浴び、なんとも綺麗な光景だ。これだけの数のハルリンドウを見たのは初めての経験だった。僕はお婆さんに感謝し、のどかな春の一時を満喫したのだった
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[274] 長野県 妻籠 春爛漫 2004.5.7
馬籠宿そして妻籠宿、どちらも江戸時代の宿場町で、現在も当時のままの建物が残り、観光名所となっている。どちらも美しい町並みなのだけど、古典芸能ではないが、記念館が続くような、今ひとつ生活感にかけているのが残念。それと比較すると奈良井の町並は、今でも江戸時代の生活そのままが伝わってくるような、空気がみなぎっていて好きだ。やはり、町の家々が日々の生活の場として現役であると、漂うエネルギーも違ってくるのだ
木曽川から妻籠に向かうと、支流の蘭川(あららぎがわ)の渓流沿いに、妻籠や南木曽の春の風物詩である、ナギソミツバツツジが美しく咲いていた
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[275] 長野県 南木曽 柿其 この花なんだろう 2004.5.14
妻籠から木曽川沿いに中仙道を北に向かう。このあたりの木曽川はV字谷が多く、また支流には美しい渓谷を抱えている。柿其(かきぞれ)川もその1つだ。中仙道から柿其橋を渡り、柿其川沿いに北に走ると、新緑の木々の中に、コブシや桜の花が美しく咲いている。渓流は涼しげな青緑色で、透明度の高さが伝わってくる。素朴な民宿「柿其温泉やきやまの湯」を通り過ぎながら、柿其地区の里山をあてもなく走っていると、見事なしだれ桜に出会った。山梨あたりで、このしだれ桜があったならば、カメラマンがわんさと押しかけているに違いないと思うが、ここ柿其のしだれ桜は、地元の農家の人達が仕事の合間に見つめているだけだった

農道をゆっくりと走っていると、家の庭に咲く見事な花を見つけた。桜に似ているが、こんな桜は見たことが無い。この季節、樹木に咲く花は、バラの仲間かコブシなどモクレンの仲間しか思い浮かばない。一体この花は何なのだろうか
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[276] 長野県 上松 夕闇の寝覚の床 2004.5.21
中央アルプスの西の麓を流れる木曽川沿いは、典型的なV字谷だ。冬も厳しい、狭い土地での農作は苦労の連続だったろう。木曽駒ヶ岳の西側、上松の赤沢地区には樹齢300年以上といわれる、赤沢自然休養林があるが、この周辺の地域は林業が主な産業であり、隣町の木曽福島では伐採された木曽ひのきを、漆で加工する木曽漆器が特産物となっている。5月下旬から6月下旬にかけて、上松はオオヤマレンゲが美しく咲く

上松の木曽川には浦島太郎伝説で有名な寝覚の床(ねざめのとこ)と呼ばれる、花崗岩が木曽川の激流で侵食され作られた奇岩景勝地がある。町営駐車場に辿り着いたのは、日も落ちかけた夕暮れだった。車を停め、散策路をスタスタと早足で寝覚の床に向かったが、鳥たちの鳴き声も既に止み、渓流は夕闇の中をゆったりと流れていた。誰もいない空間は、不思議と怖さはなく、浦島太郎が玉手箱を開けてしまった気持ちが分かるような気がした

写真はスローシャッターで撮影した寝覚の床だ。夕闇の中とは思えない出来に仕上がった
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[277] 埼玉県 秩父 皆野 阿左美冷蔵の天然氷 2004.5.28
テレビのニュースで見た記憶だと、天然水を販売する事業を初めて日本で行おうとした方は、埼玉の人だったように思う。自分の敷地に湧き出る水を商品化しようと努力されていた。当時水を買うという習慣は、日本では殆どなく、その後話題も上らず、その事業が果たして成功したのか、どうかも覚えていない。その後大手メーカーがこぞって水の販売を始め、現在に至っているが、市販の天然水はフランス産のように、無殺菌の天然水そのものではなく、煮沸や濾過など加工されたものが大半なのも事実だ

秩父荒川沿い、上長瀞にある天然氷製造メーカー、阿左美冷蔵の氷は天然水そのもので作られている。山中にプールを作り、そこに沢の水を引いて氷を作っている。ご主人に伺うと、作業は10月から始めるが、落ち葉などのゴミの清掃がとても手間なのだそうだ。ここの氷は甘いと評判だが、この甘さは、水の湧く、山の土そのものが大いに関係している。つまり落葉樹の林が良い腐葉土を作り、結果として旨い水は誕生するのだ。だから山林を守ることが旨い氷を作る秘訣かな..と..ご主人はかき氷を作りながら話してくれた

天然氷に天然素材による自家製シロップをかけたかき氷の味は、喉ごしもよく、爽やかな後味の逸品だった
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