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[278] 山梨県 牧丘 乙女高原のレンゲツツジ 2004.6.4
塩山から牧丘の林道に入り、国師ヶ岳を目指す途中で目にした道路標識で乙女高原の存在を知ったのだが、それから乙女高原を訪れたのは随分と後になってからだった。季節も4月上旬で、到着した高原は緑もまだなく、水溜りには氷が張っていた。それからまた数年が経ち、盛夏に訪れたときにはヤナギランのピンクが印象深かった

しかし乙女高原といえば初夏に咲くレンゲツツジだろう

毎年6月は仕事の締め切りに追われ、花見どころではなかったのだが、このままだと幻のレンゲツツジとなりそうなので、思いきって乙女高原に出かけることにした。事前に開花情報は把握していたので、期待通りの花達が出迎えてくれた。白樺林とのコントラストが美しい。林道を下り、民家が現れ始めた空き地にピンクの花が目にとまった。車を停め、近づいてみるとムシトリナデシコの群落だった。レンゲツツジもムシトリナデシコも草刈された日当たりの良い場所に生える花達だ。乙女高原も以前はスキー場として管理されていたが、現在はボランティアの方達による草刈りや遊歩道の整備などにより、植生は保たれている。彼らに心からありがとうをいいたい
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[279] 埼玉県 秩父 荒川村のそば畑 2004.6.12
秩父は蕎麦の美味しい店が多く、蕎麦通にはたまらない地域だ。秩父市内、巴川橋と佐久良橋を結ぶ道沿いの間にある「長尾根」は蕎麦だけでなく、洋食も旨い店だ。蕎麦と洋食はミスマッチなような気がするが心配には及ばない。ここで使用している豚肉は日高市にあるサイボクハムのゴールデンポークで、例えばゴールデンポークのピカタポモドーロ膳はメインの肉に手打のニ八ざる蕎麦、ごはん、小鉢、デザートがついて1480円と価格もファミレスより安い。美味しい店だと噂には聞いていたが、果たして出てきた膳は蕎麦はもちろんのこと、厚さ1cmはゆうにある豚肉は柔らかくジューシーで自家製のソースも旨い。小鉢はなんだろう..と思ったら「ジャガイモの冷製スープ」で、こいつがまた良い出来なのだ。サラダの自家製ドレッシングも独特の味付けで野菜のフレッシュさを引き立てている。最後のデザートも一切手抜きはなく、見た目は佐藤錦さくらんぼののったプリンなのだが、一口食べると、それはプリンではなくて杏仁豆腐だと気付いた。酸味が程好いバランスで、いままで食べた杏仁豆腐の中でもオリジナリティ溢れる旨さだった。これで1480円は安すぎ。果たしてこの価格で採算はあうのだろうか..と..こちらが心配してしまうほどだ。観光客よりも地元の家族連れで賑わっていたのも当然だろう

写真は荒川村のそば畑だ。荒川村はそば畑が多く、それゆえ蕎麦打ち道場を含めて手打蕎麦店も多い。車寝場所としても道の駅「荒川村」は美しくお薦めする
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[280] 埼玉県 秩父 清雲寺の枝垂桜 2004.6.20
秩父といえば札所三十四ヶ所の巡礼がつとに有名だが、秋の長瀞七草寺めぐりをはじめとして、宝登山(ほどさん)山頂の臘梅園(ろうばいえん)、羊山公園のシバザクラなど花巡りも人気がある。その中でも荒川村清雲寺のエドヒガンザクラは素晴らしいらしい。らしい..と書いたのは花の咲く季節に訪れたことがないからだ。その中でも、埼玉県の天然記念物で樹齢600年ほどもある巨木が見物とされている

6月下旬に訪れた清雲寺は人も少なく、落ち着いた佇まいをみせていた。境内に入り、驚いたのが、圧倒的な迫力で迫ってくる枝垂桜の葉の姿だった。ソメイヨシノの場合、町中の街道筋に植えられていたりするが、印象深く葉を見ていることは案外少ない。むしろ毛虫が落ちてこないか..などと気になったりする。しかし、ここ清雲寺の枝垂桜の葉は見事なまでに美しかった。年輪を経た幹の分かれの先から、渓流滝の繊細な流れを彷彿させる、緑の枝垂れは見飽きることはなく、こういう桜見もあるのかと気付かされた
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[281] 長野県 霧ヶ峰 霧ヶ峰のニッコウキスゲ 2004.7.13
信州の観光地として名高い霧ヶ峰だが、正直なところ、好んで出かける気になれない自分がいる。無料になったとはいえ、ビーナスラインの、コンクリートで固められた、道路脇の無残な植生や、高速で走る車が多いため、あたりの自然を、じっくり眺められない、もどかしさが辛いからだ。つまり、ちっとも自然を満喫した気分に浸れないのだ。だから、普段は高ボッチへと足が向いてしまう

一大観光地の霧ヶ峰だが、それでも人出の割と少ないコースもある。霧ヶ峰自然保護センターから八島湿原に向かう途中にある、沢渡から車山に向かうコースは見晴らしもよく、ニッコウキスゲを観るにはお薦めの登山道だ。ここから望む、北アルプス、八島湿原の夕景は実に美しい
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[282] 福島県 猪苗代 夏の猪苗代湖 2004.8.11
猪苗代湖から眺める磐梯山は何度見ても飽きないのだが、残念ながら真冬の磐梯山はまだ未体験だ。ところで真夏の晴れた日、湖面のグラデーションは、なんともいえず美しい。中でも写真の場所と、湖の最南端からの景色がお気に入りだ。南端は観光客も少なく、元気な野草達に囲まれながら、湖からの磐梯山を満喫できる
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[283] 栃木県 馬頭 馬頭の女郎花 2004.9.3
馬頭といえば蕎麦だ..と.手打蕎麦を求めて走り回っていると、陶芸の窯元が多いことに気付いた。栃木県で陶芸といえば益子焼が思い浮かぶが、馬頭の陶器は知らなかった。この陶器は小砂(こいさご)焼と呼ばれ、江戸時代は天保年間に始まったらしい。写真のオミナエシは、小砂地区にある手打そば店「陶里庵」に向かう途中で出会ったものだ

陶里庵を後にして、手打ちそば道場の「霧ヶ岳山村文化体験村」に向かう。畑の中にポツンとある体験村だが、中では観光客が真剣にそばを打っていた。あいにくそば打ち体験をするまでの時間はなく、打ちたての盛り蕎麦をいただいたが、失礼ながら予想よりも遥に旨かった。いやいや、いままで食べた蕎麦の中でも、かなり上位に位置する素晴らしい出来だった

道場の主に馬頭のそばについて教えていただくと、栃木、茨城にまたがる八溝山系で採れるそば粉は上質で、全国でもかなりレベルは高いとのこと。しかし馬頭で採れるそば粉の量は、さほど多くはなく、供給量にも限界があるので、これ以上集客しても、そばを提供できないので、旅行会社からもっと宣伝して欲しいとのリクエストがあるのだが、応じていないとも話された。観光客をより沢山呼ぶために八溝山系以外のそば粉を使用することだけは、断固としてやりたくないというのが、主の考え方だった

このポリシーは今後、観光で町を支えるためには、とても重要なことだと思う。ブランドとは何かを理解していない観光地があまりに多い中で、馬頭の人々の生き方には共感を覚える。実際、蕎麦料理だけでなく、馬頭食肉加工組合が作るハムやソーセージは無添加、天然桜のチップでスモークしているのだが、価格も安くて、かつ、とても美味しいホンモノ志向の商品だ。那須高原にある、いくつかの観光農場の製品と食べ比べても、こちらのほうが、はるかに旨かった
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[284] 福島県 裏磐梯 秋の五色沼 2004.10.10
裏磐梯の人気スポットの1つに五色沼がある。新緑も良いが、紅葉の季節も素晴らしい。五色沼自然教室をスタート地点に、毘沙門沼、赤沼、深泥沼(みどろぬま)、竜沼、弁天沼、るり沼、柳沼と巡り、桧原湖に辿り着く、約1時間ちょっとの散策を楽しめる。名前の由来通り、沼には強酸性、弱酸性の水源が流れ込み、湖面は青、赤、緑、コバルトブルー、エメラルドグリーンなど個性ある色を見せてくれる。しかし、いざ湖面の写真を撮ろうとすると、カメラを抱えた人が多いばかりでなく、木々の合間から覗き込むようにして、やっと見られる沼もあり、撮影場所も限定されるため、予想に反して、かなり手ごわい被写体が五色沼ではないかと思う。実際のところ、情けないことだが、いまだに満足できるカットをモノにできずにいる
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[285] 愛媛県 石鎚山 石鎚神社から天狗岳を望む 2004.12.5
西条市内から高知に向かう途中にある、寒風山トンネルから瓶ヶ森林道が始まり、伊予富士を眺めながら林道を走ると瓶ヶ森の駐車場に出る。駐車場に車を止めると、眼前に見事な石鎚山が、まさに浮かび上がるという表現がビッタリなほどに、素晴らしい展望が広がる。瓶ヶ森からの石鎚山の眺めは、実に美しいが、霊山としての石鎚山を味わうには石鎚神社がやはり良い。石鎚登山ロープウェイから、石鎚山神社に至る道は地味だが、辺りの気は強いように感じる。石鎚神社中宮成就社に到着すると、そこには旅館や休憩所があり、ここが霊場だと実感することだろう。特に成就社の室内から眺める、石鎚山の最高峰である天狗岳は見事だ。散歩コースにある展望台から眺める天狗岳よりも、崇高な天狗岳がそこにあり、思わず手を合わせてしまった

愛媛や香川は、うどんをおでんと一緒に食べることが多く、ここ石鎚神社の休憩所でも、安くて旨いおでんを味わえる。また冷やし飴もあり、生姜の利いた、甘い水は懐かしい昭和を思い出させ、旅情を掻き立ててくれる
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[286] 山梨県 忍野 忍野八海からの富士 2005.1.1
若い頃は忍野八海は単なる観光地だろう..ぐらいにしか思っていなかったので、食指はあまり動かなかった。しかしある写真との出会いで、その思いは逆転した

田口哲さんの写真で世界初のCD-ROM魚図鑑「日本の淡水魚」を作りはじめたのは、1990年代のはじまり、彼のポジフィルムを毎日ビデオキャプチャーしていた。ターゲット機種はFM-TOWNS、CD-ROM標準搭載のパソコンは世界で唯一の存在だった。まだアドビのフォトショップなど世に登場していない、TIFフォーマットすらプログラマーの多くは知らず、ましてJPEGなどは一部の物好きしか知らなかった。CD-ROMを焼くライターも600万円で安かった時代だ。当時はフィルムをプリントしてフラットベッドスキャナーで取り込むのが主流だったが、画質には到底満足できなかった。しかもフィルムスキャナーは、まともなものは1000万円ほどしたが、それすらも美しいとは思わなかった。だからいろいろ試行錯誤した結果、ソニーの業務用3CCDビデオカメラにフジノンのマクロレンズを取り付け、FM-TOWNSでビデオキャプチャーするのがベストだと確信した。この方式だと72dpiの画質しか得られないが、FM-TOWNSで表示する画像の大きさは320*240ピクセルしかできなかったので、問題なかったのだ。それよりもフィルムごとにリアルタイムにトリミングや露出、ピント、カラーバランスの調整ができることのほうが、はるかにありがたかった。つまり高品質な30万画素デジカメを作りあげての作業をしていたのだ。しかもレタッチは1ピクセルごと手作業でおこなった。大変な時間を要したが、写真の出来には満足した

淡水魚のクリアな写真の撮影は海水魚と比較すると、数段難しい。理由は水の透明度がよくないからだ。イワナなヤマメなどの渓流魚ですら、クリアな写真を撮るのは大変だ。道志川や秋川で撮影してみると分かるだろう。だからコイやフナのクリアな写真は殆ど絶望的なのだが、なぜか、不思議なことに、ビデオでキャプチャーしたコイは、メチャクチャクリア、水の透明度が素晴らしく良いのだ。こんなに透明度の良い場所でコイが棲みついているとは信じられなかった。後日、田口さんに撮影地を尋ねると、忍野八海で撮影したものだと返事が返ってきた。特別の許可をもらい撮影したのだそうだ。しかも渓流魚とコイが一緒に泳いでいるとのこと。こりゃ一度は見に行かねば

写真は、はんのき資料館から見た富士山だ。敷地内の底抜池(そこぬけいけ)や湧池(わくいけ)、お釜池(おかまいけ)の透明度は忍野八海の湧水の中でも美しく、ニジマスやイワナと一緒にコイが泳ぐ姿を見ることが出来る。しかし魚を丹念に眺める人達は案外少ない。特にアマチュアカメラマンは皆無といってもよい。彼らは風景写真雑誌に掲載された撮影ポイントに、異常なほど群れている。雑魚ほど可愛い自分には好都合だ
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[287] 長野県 高ボッチ鉢伏山 のどかな高ボッチ 2005.4.1
標高1665mの高ボッチは展望の山であり、また、花の山でもあるところがたまらない魅力なのだが、もう1つの特長は頂上付近に牧場があることだ。高ボッチ牧場だ。まぁぁ競馬場もあるくらいだから驚くことはないのかもしれないが、松本側から林道を登ってくる途中の景色からは想像もできなかった。ところで馬も牛もトラックで運ばれて来るのだろうか、それともエッチラエッチラ歩いて来たのだろうか。その場合はどのようなコースで登って来たのだろうか。草原にのんびりと佇んでいる牛達と目が合った時に、漫才のネタにあった「地下鉄の電車はどうやって入れたのか」をふと思い出し、山の頂上の電車こと、牛達に思わず聞いてみたくなってしまった
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