きままに車寝旅 モバイルキャンパー
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[1] 長野県 上高地 安房峠 振り向けば穂高が 2002.4.2
結婚式の翌日1977年8月21日、中古で購入した昭和49年式のハイエースに布団と2台の自転車を積み込み、僕とカミさんはとりあえず調布インターから中央高速に乗ってみた。新婚旅行だ。しかし行き先も、宿泊地も全く決めていない。僕はスケジュールの決められた旅は苦手なのだ。まもなく終点の勝沼に到着してしまったので、そのまま国道20号線を下っていく。カミさんに上高地など、どうだろうかと訪ねるとOKだという。上高地バスターミナルのある駐車場に到着したのは、夜の9時。当時、まだマイカー規制はなかったのだ。当然だけど僕等のほかには、人の気配は全くない。新婚旅行の初夜は上高地の駐車場。空を見上げると天の川が渡り、星が降るよう、気分は最高だ。翌朝僕は白のケントのジャケットとパンツ、カミさんはドレススカート。こんな珍妙な格好で自転車に乗り、森を散策。野鳥たちのさえずりが心地いい。今年で結婚25年を迎えるが、自転車で上高地を散策したのは、後にも先にもこの時だけ。得したような、寂しいような。安房峠から穂高に別れを告げ、さぁぁ次は高山にいくぞ。その後富山を経て能登半島を一周、京都金閣寺の駐車場に泊まったり、神戸の山手にあるインド料理店でプーリーや美味しいカレーを食べたりしながら、新婚旅行は終わったのだが、一度も宿にはお世話にならなかった。これが僕等のモバキャン人生の始まりというわけだ。
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[2] 群馬県 片品村 武尊 花咲のザゼンソウ 2002.4.3
ザゼンソウを初めて見たのは群馬県武尊花咲の群生地だった。ミズバショウを見た時、その大きさに驚いたものだが、ザゼンソウは写真で見たイメージに近くホッとした。あまりに頭の中で作り上げたイメージと現実が異なると嬉しさよりも違和感の方が大きく膨らみ、感動することすら忘れてしまうからだ。

花咲に行くには国道120号平川から県道30号に入り、塗川沿いに北上、途中武尊牧場方面に右折せず、左の川場方面に入ると花咲に出る。そこからは林道に入り、田圃やリンゴ畑を過ぎ、さらに山を登っていくとザゼンソウ見学用の駐車場がある。雪がなければそこから徒歩5分も歩けば群落まで辿り着くのだが、残雪があると結構しんどい。
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[3] 群馬県 片品村 武尊 新緑の武尊東俣沢 2002.4.3
新緑を見たくて片品に出かけた。群馬片品と長野の大町は僕の大好きなフィールド。どちらも新緑の季節が一番好きだ。武尊牧場からさらに林道を北上すると塗川の上流である東俣沢の渓谷が眼下に展開する。この林道は山桜がきれいなのだ。もっとも新緑の季節とはいえ、林道には残雪が相当残っているので、最後はUターンを余儀なくされるのだが。
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[4] 群馬県 片品村 戸倉 ニリンソウは孤独が似合う 2002.4.3
尾瀬に行くには国道120号片品から鎌田に入り、戸倉に向かう。そこから鳩待峠、あるいは大清水、どちらかのコースを選択して尾瀬に入るので、通過点である鎌田地区や戸倉地区を散策する人はまずいない。しかし僕に言わせると尾瀬も素敵だけど、尾瀬に負けないくらい素敵な場所がこの周辺にはたくさんあるのだ。このニリンソウはミズバショウが自生している片隅に咲いていた。誰もいない空間を独り占めする快感よ。
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[5] 群馬県 片品村 戸倉 家主の帰りを待つワサビたち 2002.4.4
鎌田から戸倉に向かう途中の農道脇でムラサキケマンを撮影していたら、一人の老人が声をかけてきた。老人は戦後、片品村鎌田に移住し、苦労はしたが、なんとか農業で生計を立てられるようになったのだそうだ。その老人がワサビの花が美しい場所があると、案内をしてくれた。そこは彼の友人が一人で池をつくり、渓流から水を引き、小さいながらも小屋を建て、なんとも贅沢な美しい自然の庭園を作り上げていた。僕はもしも移住するとしたら、庭にきれいな川が流れている場所に住みたいと常々思っていたが、ここはまさに僕にとっての理想の住みかに思えた。こんなことを感じたことは初めてのことだった。現在この小屋に住人はいない。家主は病気のため、町に出てしまっているのだという。池の周辺には半分野生化したワサビ達が清楚な花を咲かせていた。もしも住みたいのならば、貸してくれるかもしれないと老人はいってくれたが、その節には連絡しますと名刺を手渡したものの、やはり僕は放浪の旅の方に未練があるようで、いまだ連絡せず、今日に至っている。
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[6] 群馬県 片品村 戸倉 ひっそりと、しかしたくましく生きているミズバショウ 2002.4.4
片品鎌田にはミズバショウの群生地があり、こちらは木道も整備され一般に公開されている。しかしこの付近には、未公開だが、ミズバショウが自生している場所はまだあるのだ。写真は本来の見頃を少し過ぎてしまっているが、葉の大きくなったミズバショウが逆に独特の風景を作り出してくれている。撮影を終え、しばらくの間この静寂の空間に佇んだ。微かな風も吹かず、凛とした空気が心地よい。
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[7] 山梨県 一宮 一宮 モモとスモモのコンツェルト 2002.4.4
勝沼、塩山、御坂、一宮はモモとスモモ、ブドウ畑で有名な土地だ。特に一宮はモモ畑の規模も大きく、南アルプス北岳を見ながらの花見は気持ちよい。中央高速下り釈迦堂PAは、外に出られる貴重な場所。ここからモモ畑を散策できる。年によっては桜とモモとスモモの3点セットも楽しめるので、開花情報をまめに集めておくとよいだろう。
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