Exif情報ワンポイントアドバイス
●Exif情報とはなんでしょうか

Exifフォーマットに関しての詳細な情報はTsuruZoh Tachibanaya氏のサイトをご覧ください。
http://www.ba.wakwak.com/~tsuruzoh/Computer/Digicams/exif.html
Exif情報とは、概ね、デジカメで撮影されたJPEG画像にテキスト形式で、データを埋め込んだものと解釈して構わないと思います。テキストの文字コードは、規約からだと、本来はJISのように思えるのですが、ShiftJISなども実際存在していて、特定されていないようです。といいますか、調べて見ますとコメントの大半はShiftJISでした。よってカシミールで扱うコメントはShiftJISにて記録されます。現在販売されているデジカメの大半はExif情報に対応しています。ドコモのeggyでさえ、撮影データはExif情報として記録されています。つまり撮影した日時や、撮影モードなどは、撮影時に自動的に作成記録されているのです。

●Exif情報を手軽に見るには

テキストエディターでJPEG画像ファイルを文書ファイルとして読み込むと、Exif情報のところだけは、きちんとエディターで読めるはずです。秀丸のようにJIS、ShiftJISいずれにも対応したエディターで試してみてください。見えましたら、内容をコピーして、他のテキストファイルにペーストできますので、Exif情報だけを取り出すことができます。ただし情報を追加ならびに編集することはできません。これをおこなうにはバイナリーエディターが必要です。もっともカシミールで可能ですから、このような操作はカシミールでおこなってください。

●Exif情報の全てを見られるツールは

Exif情報の全てを見られるツールは、実は案外少ないのです。カシミール以外では、シェアウェアのAble-CVがあげられます。このソフトは画像ビューアですが、様々なExif編集が可能な優れたソフトです。
http://member.nifty.ne.jp/h_c_yoda/

●サムネール作成などリサイズ時にもExif情報を引き継いでくれるツールは

PhotoShopなど、一般的な画像ソフトでデジカメデータを編集すると、残念ながらExif情報が削除されてしまいます。大概の場合、写真マスターデータを縮小して使用するケースが多いと思いますので、Exif情報を引き継いでくれるツールが必要となります。 このような作業にピッタリのソフトとしては、フリーの画像ビューアであるVIXがあります。このツールは簡単なレタッチ機能も備えていますし、リサイズ時にもExif情報を引き継ぐ機能も持っています。デジカメ画像の管理にもピッタリですし、なんとデュアルモニターにも対応しています。残念なのはExif情報に関しては、基本情報だけ表示可能で、コメント欄は閲覧できません。ただし位置情報は見られます。
http://homepage1.nifty.com/k_okada/
この他Able-CV、富士写真フイルムのFienPixViwer、AdobeのPhotoShopElementsも対応しています。

●GPSデータのトラックログと撮影データをリンクさせるコツは

GPSデータのトラックログを元に撮影位置を推定する機能がカシミールにありますが、この機能を効果的に使うコツは、GPSの時刻とデジカメの時刻をピッタリと合わせておくことです。デジカメの撮影時刻は案外いい加減であることと、機種によっては電源を切っておくと撮影時刻自体が消去されてしまうものもあります。ですから旅先でデジカメでの撮影をおこなう時には、GPS本体の時刻表示画面をデジカメで撮影しておくことをお薦めします。このようにGPSの時刻画面を撮影しておけば、その撮影データのExif情報と比較することにより、例え時刻がお互い多少ずれていても、カシミール上で補正することが可能だからです。

●GPSデータも写真に埋め込めないでしょうか

登山や旅の日記とともに、ハンディGPSで採取したトラックログやウエイポイントをデジカメ画像に記録できたら便利ですね。現在のカシミールでは、GPSデータとして自動的に取り出すことは、残念ながらできませんが、保存する方法はあります。それはGARMIN-PCXで使用されている、TRK,WPT形式のGPSデータを利用するものです。TRK,WPTデータはテキストデータそのものです。ですから、カシミールのGPSファイルの書き出し機能で作成したTRK,WPTデータファイルをテキストエディターで読み込み、全文をコピー、そしてカシミールのLMLリンクファイル編集プロパティのExif編集で、コメント欄にペーストすれば、バッチリとGPSデータは、日記などのコメントと一緒に、写真データに埋め込み保存しておくことができます。TRK,WPTデータを復元したい場合には、カシミールのLMLリンクファイル編集プロパティのExif編集画面でTRK,WPTの個所だけをコメント欄からコピーして、他のテキストファイルにペースト保存することにより、GARMINのTRK,WPTデータとして復元させることは可能です。また復元したTRK,WPTデータはカシミールで読み込むことは、もちろん可能です。

●コメントをHTML形式で保存できますか

HTMLのタグ付テキストをコメントとして保存することは可能です。ただしカシミールで保存されたExif情報を見ても、現在のところはタグ付のテキストとして見えるだけです。webブラウザのようにHTMLデータとして閲覧できるわけではありません。しかしながらGPSデータの埋め込みで解説した方法と同様な手順で、HTML形式で作成したコメント部分だけをコピー、エディターのテキストファイルにペースト保存することにより、HTMLデータとして復元させることはできます。

●「山旅倶楽部」以外の地図でExif位置情報に対応しているものは

「山と自然の旅」でテストはしていませんが、アルプス社のプロアトラスシリーズ、ならびにソニーのナビンユー最新版はExif位置情報に対応しているようです。ただしカシミールのように、写真を地図上にドラッグ&ドロップするだけの操作で位置がわかるのか、どうかは、当方では把握できていません。動作を確認された方は、サロン掲示板にご報告いただけると助かります。

なお下記のサイトにプロアトラスにて動作を確認した、Exif情報対応コンテンツが掲載されています。
http://www.realnavi.net/internavi/homepage.html


さっそくサロン掲示板で情報をいただきましたのでご紹介させていただきます

NavinYou v5.5
01: 名前:SATO Masaaki投稿日:2001/10/02(火) 22:18
NavinYou v5.5で実験した範囲では、ドラッグ&ドロップで位置が確認できます。 ただし、NavinYou 5.5ではTokyo Datumだけへの対応しかなされていません。 NavinYouだと、背景地図をプロアトラスとすることもでき、しかも画像表示 などがプロアトラス単独よりはるかに使いやすいと感じます。 さらに言えば、背景地図がプロアトラスであったとしても、住所の概要も表示 されますので便利です。

お恥ずかしい内容のサンプルなのですが、 http://masaaki.sato.nakano.tokyo.jp/gps/product/dc290/photo_dc290/photo_dc290.html
にある丸井本社の画像(Tokyo or WGS84)で試してみると、NavinYouが Tokyo Datumにしか対応していないことが分かります。

プロアトラス2002
02: 名前:多摩の岳夫投稿日:2001/09/29(土) 01:46
プロアトラス2002はD&Dには対応していないようです。 メニューから「デジカメ画像の取り込み」を選択し、フォルダを開くと フォルダ配下のデジカメ画像が緯度経度の位置にアイコンが貼り付きます。
04: 名前:多摩の岳夫投稿日:2001/09/29(土) 14:02
プロアトラスはD&Dに対応していないと書きましたが、対応していないのは IEからのドロップでした。エクスプローラからの場合には1つのファイルの ドロップには対応しています。ただしこの場合にも画像が表示されEXIF情報が 表示されますが、地図には貼り付きません。EXIF情報のフォームの中の 「位置表示」というボタンで地図上に位置表示されます。 複数ファイルをドロップしても何もおこりません・・・。

●Exif対応HTMLエディター BaseEditor
06: 名前:多摩の岳夫投稿日:2001/09/29(土) 14:07
ついでに・・・、ちょっと宣伝。
拙作HTMLエディタで画像を貼り付ける時に画像選択フォームが出ますが 選択した画像にExif情報があれば、撮影日時を、さらにGPS情報があれば 緯度、経度、標高を表示し、クリップボードにコピーできるようにしました。 また位置情報を利用して、地図サーバーサイトのMAPIONのWebで位置の確認をしたり、DAN杉本氏の地図ソフト・カシミールやアルプス社の地図ソフト・プロアトラスで利用可能なリンクURL(カシミール用)やMPSファイル(プロアトラス用)を作成できますので、作成したファイルをホームページに記載したりメールで送れば、位置情報の交換が可能です。
http://www.asahi-net.or.jp/~ij7t-snhr/bsedtr.html

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