宮崎・野尻 萩の茶屋 土砂崩れからの再生 南天見頃に 2009.12.01

宮崎県野尻町、霧島連山を望む国道268号沿いの「萩の茶屋」は、サクラやツツジ、ハギやヒガンバナなど、四季折々、何万本もの花が次々に咲く花の名所。昭和39年のオープン当時はドライブインも設置、宮崎が新婚旅行のメッカだった昭和40年代には、観光バスも立ち寄り、賑わいをみせていた場所だ。その後、世相の変化、九州縦貫道の開通などにより、観光ルートが変わり訪れる人が減少、ドライブインも閉鎖、さらに2005年の台風で、ツツジの見所だった国道沿いの斜面が高さ25m、幅65mにわたり崩壊、残念ながら荒れるにまかされていた。その様子を見て、“かつての花景色を甦らせたい”との思いで、一帯の土地6万5000平方mを購入し、復活にとりくんだのは、近くでラーメンのチェーン店を営んでいた池田正明さんだ。荒れた土地を整備し、被害で数の減ったヒガンバナなどを植栽、再び「萩の茶屋公園」として、花の見所を復活させた。今の季節はサザンカの花やナンテンの実が公園を彩り、そろそろ見頃を迎えている。ナンテンは“難を転じて福となす”という縁起物。来年にかけて鮮やかな色合いが続く見込みだ。なお、敷地内に移転した「スミちゃんラーメン」では、通称ベトコンラーメンが人気メニューとなっている。

開 萩の茶屋 随時
   スミちゃんラーメン 10:00〜21:00
休 萩の茶屋 無休 
   スミちゃんラーメン 無休
料 萩の茶屋 無料
交 JR宮崎駅から小林行きバス50分で萩の茶屋下車
駐 無料 100台以上
所 宮崎県西諸県郡野尻町
問 0984-46-0331 スミちゃんラーメン
   野尻町役場 http://www.nojiri-town.jp/