埼玉・幸手 権現堂堤 早春の花散策 水仙咲く小径 2009.01.30

関東平野のほぼ真ん中、埼玉県幸手(さって)市にある権現堂堤は、標高約10m、かつては暴れ川であった権現堂川沿いに、今から400年以上も前に築き始められた土手だ。好天であれば、富士山や筑波山を望み、春になると合わせて1000本、1kmの桜並木と、6haにおよぶ菜の花畑のコンビネーションが魅力の場所でもある。桜堤の歴史は古く、大正時代に植栽が始まり、当時の花見の写真も残っているが、残念ながら戦争時に伐採、その後植えなおされ、現在に至っている。さらに春だけでなく他の季節にも、堤を訪れる人に花を楽しんでほしいと、十数年前からボランティアの方々が活動を始め、今では夏には100種9500株のアジサイ、秋には15万株のマンジュシャゲも彩りを添えるようになった。平成15年からは合わせて15万球のスイセンも土手の南側に植栽され、そのうち10万球が今シーズンに咲く見込み。すがすがしい香りとともにスイセンの開花が進み、あと1週間ほどで見頃を迎えそうだ。鑑賞会期間中は、ボランテイアの方も詰めているので、堤に咲く花々のお話を伺うこともできるだろう。“花が人を呼び、人が花を呼ぶ”そんな見所と言えるかもしれない。

開 随時
休 無休 
料 無料
備 1/10〜2/22 水仙鑑賞会
交 久喜I.C.から車で20分
   東武幸手駅から徒歩30分
駐 周辺無料 計1000台(※ただし桜まつり期間は有料)
所 埼玉県幸手市
問 0480-43-1111 幸手市観光協会 http://www.satte-k.com/