岡山・岡山後楽園　気品漂わせ　純白の大名蓮　見頃に　2006.07.06

岡山県岡山市を流れる旭川のほとりには、日本三名園のひとつ、築庭300年を越える「岡山後楽園」がある。岡山後楽園は室戸台風や戦災で大きな被害を受けたが、岡山藩主池田家の記録や絵図が残っていたことから、能舞台など建物の復旧作業も行なわれ、大名庭園の姿を今に伝えている特別名勝だ。園内では、新春筝曲の会やタンチョウの放鳥に始まり、芝焼き、茶摘祭、お田植え祭、名月鑑賞会、菊花大会、松の菰巻きなど、季節の催事が行なわれ、花の見所としては、紅白のウメやサクラ、ツツジ、サツキなどが挙げられる。今の時季は優雅なハスが花ひらき、7/16には観蓮節を開催する。「花葉の池（かようのいけ）」では、純白の花びらに、ほんのり紫色の縁取りが気品を感じさせる”一天四海（いってんしかい　別名・大名蓮）”が見頃、一方、対岸に岡山城を望む井田（せいでん）では、”大賀ハス”などピンクのハスもそろそろ見頃となってきた。一天四海は8月初め頃まで、オオガハスは7月末頃まで楽しめそうだ。なお、7/29からは夜間特別開園が始まる。ろうそくの明かりを灯し、発光ダイオードで曲水を浮かびあがらせるなど、幻想的な夜の庭園も訪れてみてはいかが。

岡山県岡山市