岡山・鯉が窪湿原 オグラセンノウ咲く 西の尾瀬 2003.07.24

岡山県哲西町、吉備高原の西部、標高およそ550mに、鯉ヶ窪湿原がある。「西の尾瀬」とも呼ばれ、鯉ヶ窪湿生植物群落は、国の天然記念物に指定されている。5月には、西日本としては珍しい黄色いリュウキンカの群落が広がる。今の時期、湿原で見られるのは、コバギボウシ、クサレダマ、シモツケソウ、カキラン、モウセンゴケ、オグラセンノウなど。サギソウやビッチュウフウロも、わずかに咲き始めてきた。あでやかな花の色が目をひくオグラセンノウは、日本では、熊本県阿蘇地方や岡山県北西部など限られた場所でしか見られない貴重な残存植物。8月に盛りを迎えるビッチュウフウロ、9月のミコシギクなども、鯉ヶ窪湿原を代表する植物だ。現在は、約2.4km、一周1時間程の木道から観察をすることができるが、ボランティアの方を含め、環境保全のための努力が続けられている。近年は、ミゾソバなどが勢いを増し、リュウキンカの群落が一時衰退したが、手立てにより、湿原本来の植物が回復し始めてきている。

開 随時
   鯉が窪湿原資料展示館 4月下旬〜10月末・11月初旬頃 9:00〜17:00
休 無休
   鯉が窪湿原資料展示館 期間中無休
料 協力金 1人200円
交 JR野馳駅から車で15分
   新見ICからは車で30分 東城ICからは車で20分
駐 無料 第1・2駐車場 計約100台
所 岡山県阿哲郡哲西町
問 0867-94-2143 哲西町役場 教育委員会
   哲西町役場 http://www.town.tessei.okayama.jp/
   岡山理科大学 総合情報学部 生物地球システム学科 植物生態研究室(波田研) http://had0.big.ous.ac.jp/~hada/index.html