島根・益田 鎌手海岸 唐音の蛇岩と水仙の里 2001.12.11

青い日本海を望む、島根県益田市の鎌手海岸には、”唐音の蛇岩(からおとのへびいわ)”と呼ばれる岩がある。一帯を形成する流紋岩の中を、やや黒い安山岩の岩脈が、幅約1m、長さは海中の部分も含め300mにわたりダイナミックに貫き、まるで大蛇(おろち)が岩と化したように見える特異な岩(国の天然記念物)だ。この岩から少し離れた高台では、可憐なスイセンの花が咲き始めている。もともと荒磯温泉など周辺には、スイセンの自生地があったが、珍しい蛇岩の近くにもスイセンの群落地を広げたいと、地元を中心に取組みを始めた。毎年10a、2万球程、小中学生と地域の人たちが協力して植え続け、世話をしている。今では、合わせて1.3haに及ぶ。花は11月下旬から咲き始め、12/20頃からお正月にかけて見頃を迎えそうだ。 優しい花のひとつひとつに地域の人の思いが込められている。一帯は、花の時期に雪が降ることもあり、出かける場合は、あらかじめ鎌手公民館に、花や周辺の情報を問い合わせた方がよいだろう。

開 随時
休 無休 
料 無料
交 JR鎌手駅から徒歩30分
駐 周辺 十数台
所 島根県益田市
問 0856-27-0501 鎌手公民館 
  益田市役所 http://www.iwami.or.jp/masudasi/