広島・おおの自然観察の森　ベニマンサクの紅葉　2001.10.23

広島県大野町、標高450m付近の山あいに、広さ32haの「おおの自然観察の森」があり、バードウォッチングのメッカとなっている。湖の周辺には、県の天然記念物ベニマンサクが群生する。ベニマンサクは、高さ2〜3m程の低木で、ハート型の葉が、秋には鮮やかな色に紅葉する植物。紅葉の時期、葉の付け根には、細い花弁を広げる極小さな星型の花もつけるのが特徴だ。ベニマンサクは、周囲の木々より早めに紅葉の見頃を迎える。下旬まで美しい色合いを楽しんでみたい。「おおの自然観察の森」は、豊かな自然を有し、野鳥ばかりではなく、モリアオガエルや多種類のトンボなども観察できる場所だ。自然観察センターでは、双眼鏡の貸し出しもする。以前は、レンジャーが常駐していたが、現在は町の職員のみだ。しかし、”おおの自然観察の森友の会”が、観察会などに積極的に参加し、機関紙発行やホームページによる活動も行っている。園内から標高700mの権現山まで登れば、眼前には宮島が見られる。

広島県佐伯郡大野町