島根・津和野　花菖蒲が彩る　殿町通りの掘割　　2001.06.06

”山陰の小京都”、島根県の津和野町は、落ち着いた佇まいを見せる城下町。津和野大橋から町役場へと向かう「殿町通り」は、白壁や鯉の泳ぐ掘割が続く、200m程の風情ある道だ。今の時期は、ハナショウブが日本的な色合いを添えている。およそ1000株、2500本の花は5分咲きとなり、週末に一番の見頃を迎えそうだ。殿町通りは、4月から11月にかけて、夜間にライトアップも行われているので、昼間とはまた異なる花景色も楽しんでみたい。6月の津和野を訪ねるなら、部栄（ぶさか）地区のホタルも忘れてはならない。ホタルはすでに舞い始めているので、雨上がりのやや蒸し暑いような日に、乱舞が期待できそうだ。6/9には「ほたる祭」、6/10〜6/25にはホタルバスも運行される。さらに見所の多い津和野町に、新たな名所が今年オープンした。津和野町出身の画家、安野光雅の美術館だ。石見瓦や白壁を用いしっとりとした趣の建物は、独特な雰囲気を持つANNO WORLDへの入り口。プラネタリウムも併設している。

島根県鹿足郡津和野町