「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ

岡山・瀬戸内海 六島 水仙の花がつなぐ人と道 2001.02.05

岡山県の最南端、笠岡市の六島(むしま)は、瀬戸内海に浮かぶ周囲4km程の小さな島。人口105人、半数が高齢者と過疎化が進んでいる。六島では12月の終わり頃から、ニホンズイセンの花がぽつりぽつりと咲き始め、現在花の盛りだ。2/15位までが一番の見頃となるだろう。もともとニホンズイセンは標高183mの大石山に自生し、畑や集落の周りにも見られていた。過疎化とともに、やぶの中に隠れてしまう花を、少しでも日当たりをよくしてあげようと周りの木々を払ったり、草を刈り始めたのが、六島公民館の三宅義男さん(75)をはじめ村の方々。今から7、8年前のことだ。その後、六島小学校のこども達といっしょに「水仙の小道」をつくり、島の東側山麓、集落、大石山、灯台付近では、花も多く見られるようになった。”まだまだ花の道は続けていきたいなぁ”と三宅さん。島を訪れる人が喜んでくれるのが嬉しく、六島の自慢は”おいしい空気と景色と魚だよ”と話す。笠岡諸島や香川県荘内半島も望む穏やかな島の花物語だ。

開 随時
休 無休
料 無料
交 前浦港から徒歩5分
所 岡山県笠岡市六島
問 0865-63-2111 笠岡市役所 http://www.city.kasaoka.okayama.jp/