山口・秋吉台 カルスト台地の大草原に秋の花 2000.10.11

山口県秋芳町にある秋吉台は、130平方kmにわたって石灰岩が分布し、3億年の歳月をかけて自然が創り出した日本最大のカルスト台地、特別天然記念物だ。4502haが国定公園に指定され、広大な草原には、あたかも羊の群れのように、石灰岩が存在する。今の時期は、ススキが銀の穂波を輝かせ、ピンク色をしたやや小ぶりのアキヨシアザミ(モリアザミの一種)やリンドウ、アキノキリンソウ、ウメバチソウなどが咲き始めている。これらの花は、11月なかば頃まで一帯で楽しめるだろう。10月なかばは、朝霧が発生しやすく、霧のオブラートにつつまれた柔らかな景色は、長者ヶ森周辺の北山から眺めるのがおすすめだ。幻想的な風景を心に留めておきたい。秋吉石灰岩は海の中にできたサンゴ礁が、そのまま固まった岩で化石を多く含み、日本列島起源を探る地層としても研究されている。地底に形成された神秘的な秋芳洞や、地学資料や洞窟生物に関する展示の秋吉台科学博物館もしっかり見ておきたい。

開 随時 
休 無休
料 無料
備 ・秋芳洞 8:30〜16:30 大人1240円 中学生990円 小学生620円
  ・秋吉台科学博物館 0837-62-0640 9:00〜16:30 年末年始休 無料
交 JR小郡駅からバスで40分で秋芳洞、乗り換え15分で秋吉台
駐 秋芳洞・秋吉台一帯 無料 1900台 有料 250台
所 山口県美祢郡秋芳町秋吉
問 0837-62-0304 秋芳町役場 http://www.ync.co.jp/shuho/index.html