岡山・県立森林公園　オタカラコウの群落地　2000.08.23

岡山県の上斎原（かみさいばら）村と奥津町にまたがる県立森林公園は、標高840〜1100mの中国山地に、334ha（甲子園球場の約90倍）にわたる森林公園だ。山や川、滝、湿原などもあり、園内の遊歩道と周辺の縦走路も含めると21kmにもなる。おたからこう湿原と名づけられた約1haの湿原では、例年よりやや遅れてオタカラコウの花が咲き始めた。夏の終わりを告げる黄色い花の群落は、9月上旬〜中旬にかけてが一番の見頃となりそうだ。他にミソハギ、アカバナ、ツリフネソウ、ホツツジ、ミゾソバなどの花も園内で見られる。木々の中には、樹齢500年を越えるオオヤマザクラ、300年を越えるスギがあり、ブナの大木やミズナラ、カラマツなどが茂る林は、散策するのにも心地よい。2時間〜4時間程度のモデルコースがある。特に、新緑や紅葉の時期はおすすめだ。標高1090mの千軒平からは、晴れれば大山や日本海も望める。園内でのキャンプはできないが、自炊ができる宿泊施設もあるので利用してみては。

岡山県苫田郡上斎原村・奥津町