山口・青海島　西円寺　気品漂う青蓮の花　2000.07.17

山口県長門市、日本海に浮かぶ青海島（おおみじま）は、周囲約40km、澄んだエメラルドグリーンの海と切り立つ岩の景観が魅力。観光船が一周し、国定公園にも指定されている。穏やかな仙崎湾側にある西円寺は、日曜学校発祥の地、和漢の蔵書が2万冊にもおよぶ由緒ある寺だ。境内の一隅では、珍しい青蓮の花が2輪開花し、現在、3つのつぼみを持っている。青蓮（県の天然記念物）とは、青みを帯びた白い花びらが130〜140枚程あり、高貴な趣を感じられるハスだ。ひとつの花は4日咲くが、数が多い訳ではないので、開花を確認してから出かけたい。豊かな自然に恵まれた青海島は、今では青海大橋でつながり、海水浴やキャンプを楽しめる島だが、かつては捕鯨基地として栄えた歴史を持っている。また、長門市仙崎は「私と小鳥とすずと」の詩で知られる詩人金子みすゞの生誕地であり、当時の面影を偲ばせる町並みも残る。かまぼこの名産地、花火大会などでも有名な場所だ。

山口長門市青海島