仙人力光線

富嶽仙人
01/02/16 23:13 忍野村桂川

2月10日

 忍野村に出かけてみた。忍野村の名を富士山を眺める名勝地としてご存知の方は多いだろう。

 冬、忍野村を流れる桂川には川霧が立つ。
 
 そしてそれが過冷却により氷となって木々につくと霧氷となる。
 
 それと富士山の組み合わせを撮りたくて、沢山のカメラマンがここを訪れる。
 
 あまりの混雑ぶりを見て、僕は朝一番にこの桂川の土手に来ることを今まで避けていた。しかし食わず嫌いは良くないと思い、今日初めてここに立ってみた。
 
 まだ日の出には間が合ったのだが、すでに土手は大混雑。三脚が一列にずらりと並ぶというのは富士山麓では良くある光景だが、ここでは二列三列に並んでいる。まるで長篠の合戦の信長鉄砲隊である。三脚を立てる場所はもうないかと思われたが、運良くスペース見つけ三脚を据える。あちこち動くことはできないから、少なくとも日の出の時間まではそのままの位置で撮ることになる。
 




まるで長篠の合戦の信長鉄砲隊である。
なかでも気になるのが右下のしゃがんでカメラを構えているおじさんだ。
どう見ても前のオヤジのケツを撮っているとしか思えない。


 残念ながら霧氷にはならず、諦めムードで上のような写真を撮って遊んでいたら、なんと橋の上から川の中に、三脚ごとカメラをダイブさせた人が・・。周りの「大丈夫ですかぁ〜」の声に、努めて冷静に「大丈夫、大丈夫、私のミスで・・」などと答えていたが、ショックと水没で恐らく御陀仏だ。これだけ大勢のカメラマンが集まればいろいろある。
 
 



僅かに霧氷のついた林越しの富士


 



朝陽に染まる霧


 

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