仙人力光線

富嶽仙人
01/01/06 05:04 21世紀の初登り

 21世紀を迎えて機嫌よく「あけましておめでとうございます」といきたかったところなのだけれど、去年に引き続き風邪でダウンの正月だ。去年の秋に風邪をひいてそれをこじらせてずっと気管支が調子悪かったところに加えて、今度は扁桃腺である。全く情けない話だ。
 

1月1日 竜ヶ岳


 さて、そこそこ調子のよかった元日の朝。早めに目が覚めてしまったのでついついふらふらと竜ケ岳まで出かけてしまった。
 
 「竜ヶ岳」は富士山麓本栖湖の近くにある低山で、元日に富士山頂からの日の出(これを俗にダイヤモンド富士と称す)が見られるということで、有名な山である。
 
  もっとも有名になったのは去年からで、それまでは一部の好き者だけが登るマイナーな山だった。おととしの暮れに龍の年の目玉として上九一色村が快適な登山道を整備して宣伝しだしたのがブレイクのきっかけである。辰年は終ったとはいうものの、名前が知られるようになったのと、ヤマケイ1月号にも紹介されていたこともあって、駐車場にはかなりの車が既に来ていた。
 
 流石に村を挙げて PRしているだけのことはあり、誘導の係員も出ているし、キャンプ場の中のわかりにくい道には、白線が引かれているという至れり尽くせりである。
 
 少々凍っている粘土質の道は結構足下があやうい。実際僕は下りで大転倒してしまったし、似たような大転倒、小転倒をあちこちで目撃した。子の程度の山・・などと侮るととんでもないことになる。
 
 樹林帯を抜けると富士山丸見え状態となり、どこでも撮影ポイントになる。登山道脇には三脚が立ち並ぶが道が広いおかげでそれほど苦にはならない。中腹の展望台の近くではYBSがTV中継のリハーサル中であった。
 


日の出前の竜ヶ岳山頂

 
 山頂にたどり着くと人人人・・また人。富士山側には三脚がびっしり。反対側へまわってみると朝焼けの南アルプスがずらりと見え、その手前の山には富士山の影が映っていた。この風景を眺めていたのは僅かに数人、100:1くらいの割合で人は東側を向いている・・まあ当然か。
 
 


朝焼けの南アルプスと富士山の影


 それでも一応ここまで来たらダイヤモンドを撮らなくては話にならないので、少し下りながら撮影場所を探す。笹原と樹が上手く前景に入るポイントを見つけてスタンバイ。そしてお約束のダイヤモンドである。
 


ダイヤモンド富士




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