仙人力光線

富嶽仙人
00/12/11 05:47 ファインダー越しの風景

 写真を全くお撮りにならない方は、あるいは家族の写真や、記念写真、スナップしか撮らないと言う方は、
「風景写真を如何なる装置で撮るのであるか」
ということをご存知ないかと思う。
 
 まあ、実際はどんな装置でも撮れるのであるが、風景写真の撮影には一般に皆さんがお使いになっているカメラよりも大きなカメラを使う。もちろんデジタルカメラはあまり使われない。(もっとも僕はここに掲載している画像をはじめweb用としてはかなりデジタルの比重を上げているけれど。) それは大きいカメラで大きなフイルムを使ったほうが、大きく伸ばしたときに奇麗な仕上がりになるからで、多くのアマチュア風景カメラマンは「中判」と呼ばれるサイズ(この中にも実はいろんなサイズがあるのだが詳細は省略)のカメラを使っている。




大判カメラ TOTOFILD 45A
AF時代の今日から遥かに逆行した不便なカメラである。




 天の邪鬼な僕はそれより大きな「大判」というサイズのカメラを持ち歩いている。上の画像のカメラがそうだ。カメラはたいていフイルムサイズが大きくなるほど使い勝手が悪くなり、撮影に手間がかかるようになる。もちろんフイルムも1回のシャッターで沢山使うことになるのでその負担も馬鹿にならない。だから実際はあまり撮らない・・・ははは、意味ないじゃん。


 


大判カメラのピントグラス
でもこれじゃあ上下が反対なのかどうかがわかんないじゃん。




 カメラの後ろを覗くとそこには天地左右逆転の風景 実はこれが正しいカメラの絵であって、普通の小型カメラはカメラの中でこの絵をひっくり返して、もとと同じ向きに直しているだけなのである。一眼レフと呼ばれるカメラでは、のぞき穴の上辺りが上に出っ張っておりますですね。そこにそのからくりが仕込まれておるのであります。
 

12月10日





陽が昇る寸前の本栖湖畔
今日は久々にダイナミックな朝に立ち会えて満足であった。




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