仙人力光線

富嶽仙人
00/08/05 08:35 ラッセンの絵

先月、名古屋に出かけたとき、何気なく入った画廊。
クリスチャン・ラッセンの作品を始めとする版画が展示されていました。

入った途端に店員が寄ってきて、傍について喋りまくられてしまったから
ゆっくり観賞する雰囲気ではなかったのですが、それでも十分に魅力的でした。

ラッセンの作品はポスターになっているものは良く観るし、
CD−ROM化された作品集も持っているのですが、
当然ながらそれとは全然違う。

イルカの作品がとても有名ですが海辺の風景を題材とした作品も秀逸でした。
彼の風景作品は逆光が基本。絵の中から発光している感じ。

丸い構図の絵が気に入りました。

砕ける波頭のひとつひとつ、岸辺の草、土、石ころひとつひとつに光が絡み
命をあたえられている感じ。

リアルでありながら幻想的。
写真でもこんな絵が作れるかな・・・と、すぐそういう発想をして観てしまいます。

絵を一枚壁から外し、スポットライトで照らして見せてもらいました。
光のあて方で全然印象が違って見えるのですね。
光を当てることで絵が生きてくる。
光を動かすと時間が感じられる。

ああ、こういう写真が撮りたいのだ・・・と・・・またそんな発想。

あの絵はいくらだったなあ・・・120万か150万円くらいだったでしょうか。
風体をみれば、僕がそんな買物をおいそれと出来るような人間ではないことは
一目瞭然だと思うのですが、それでも結構なんだかんだと説明をして貰いました。
若い女性の店員さんでした。


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