「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ
No.215 2003.9.21
高知県 宿毛

夕暮れの宿毛湾

夕暮れの宿毛湾
[Exif位置情報 あり]

この先は愛媛となる高知県の西のはずれが宿毛(すくも)だ。土佐清水から今日のモバキャンの地、宿毛に到着したのは夕暮れ時だった。おだやかな湾に映りこむ夕日が美しく、しばし時間の経つのも忘れ眺め入っていた

宿毛に関する情報はこの時全く持っていなかった

だから「だるま夕日」なるものも知らなかった。「だるま夕日」は11月から2月頃、海上の大気と海水の温度差が大きいと水蒸気が発生、海に太陽が映し出され、あたかも夕日が二つにくっつき、達磨のように数十秒間見える現象を指すらしい。しかも「だるま夕日」が見えるポイントは、丁度この写真を撮影した付近のようだ

夕暮れの宿毛湾も美しかったが、日の出の宿毛湾に流れ込む松田川からの眺めも素晴らしかった。朝焼けの宿毛に見事な雲海がたなびいている。この近辺は霧が多いのだろうか..と..調べてみると「四万十川霧の町写真コンテスト」なるイベントまであることが分かった

カツオの水揚げで高知県のトップを行く宿毛なので寿司を食べてみた。宿毛はハマチや鯛などの養殖も盛んだ。朝の深浦漁港は特に活気付いている。寿司を座敷で食べていると、若くグラマラスな外人女性二人が入ってきてカウンターに座った。観光客には見えない。会話を聞いていると、どうやらロシアの方らしい。待ち合わせをしているようだ。しばらくすると中年のおっちゃん二人が入ってきた。カウンターの二人を見つけると嬉しそうに横に座り、「なんでも好きなものを食べなよ」という。彼女らは「ウニ、イクラ」など、とうてい宿毛で採れそうも無い寿司ネタを連発。しかし、おっちゃんたちはその後の展開を思い浮かべているのか、頬は緩みっぱなしで目の視点も定まっていなかった。きっと日露友好の宴をこの後持つのだろう。宿毛も国際都市だったのか..

翌日は宿毛から愛媛西海町の海岸に向かった。西海町の海はサンゴも美しく、海中公園として名高い。ところで宿毛から峠を越えて愛媛に入った途端、まるで長野から静岡に入ったときのような印象を受けた。道路が整備されていて町が活気付いているのだ。愛媛と高知の経済力の差をまざまざと見せつけられた


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