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とんぽ公園を含めて、四万十川周辺で期待していたものにクロメダカがある。全国を旅していて田んぼの畦の用水路からメダカ達の姿を見なくなって久しい。ひょっとして高知県ならば、まだ農薬を使用しない田んぼがあるかもしれない。そんな淡い期待を抱いて四万十川に向かったのだが、期待は裏切られなかった。大正町の田んぼはメダカの姿はなかったがモロコの稚魚達がたくさんいた。それも幅30cm程度の水路にだ。農家の方も、田んぼに入る僕に「マムシがいるから注意しなさい」と..優しく声をかけてくれた。マムシのいる田んぼは農薬が使われていない、あるいはかなり少ない。理由はそこに沢山の生物が棲んでいる証だからだ
中村のとんぼ公園から四万十川をさらに上流に向かった溜め池で網をすくってみると、そこにはメダカ達がたくさん入っていた。間違いなく中村にはメダカがいる。しかし地元の方達はメダカにはとんと興味がないらしい。メダカならば四万十川に沢山いるよ..というのだ。そんな馬鹿な。僕は彼らがいるという沈下橋の下で小魚を捕まえてみたが、どれもアブラハヤなどの稚魚だった。地元の人には小さな魚は皆メダカに見えるらしい
写真はとんぼ公園のクロメダカだ
中村を去る日に、四万十川河口域の田んぼの畦で稚魚を捕った。その小魚を自宅に持ち帰り、育てたらモロコの仲間だった。稚魚の飼育の楽しみは、一体どんな魚を捕ったのだろうか..と..育つまで思いを馳せることにある
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