「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ
No.190 2003.6.20
秋田県 田沢湖

田沢湖の地ビール

田沢湖の地ビール
[Exif位置情報 あり]

夏の田沢湖はリゾートを楽しむ客で賑わう

田沢湖をぐるりと一周してみると分かると思うが、太陽の方角と光の加減で湖水の色が、こんなにも違うものかと驚く。そして田沢湖の先に鎮座する秋田駒ヶ岳は美しい。その田沢湖の湖畔に、洒落たオープンテラスの地ビールのレストランがあった。乳頭温泉「鶴の湯別館」で田沢湖ビールのバイツェンを飲んだのだが、これがとても旨かった。だから早とちりして、このお洒落な地ビールレストランが田沢湖ビールのレストランだと思い込み入店した。しかし、どうも僕の苦手な、都会によくありがちな、お洒落なだけのレストランの雰囲気がふんぷんとしている。そしてこの手のレストランに見られる薀蓄がメニューに書かれていた..「職人ワザが光る蔵出し地ビール」、「地元農家との契約栽培」、「野菜は朝採り」、「新鮮・安全・おいしい農産物をつくりたいという気持ちは自然を愛し・守る気持ちにつながります---レストランで使用するナブキン等は出来るだけ木原料の紙ではなく、サトウキビ繊維から作られた非木材紙を使用したものにしております」、これを見て??な気持ちになりながらも、あっさり冷たい料理の「朝市仕入れ本日の新鮮盛り」1000円とデュンケルを頼んだ。出てきた料理は甘海老6匹とオクラ2本、プチトマト3個だけ。危惧はまさに的中。この時点でここが田沢湖ビールのレストランではなかったと気づいたのだ。一応この店の名誉のために..昨今の地ビールレストランの中では、ごく平均的なレベル。田沢湖を眺めながら、リゾート気分を味わうには良い店だとは思う。ちなみにビールの味は某大手ビール会社の地ビール用ブルワリーで作ったものだと直感した。熟成度がいまいち

ということで、あらためて田沢湖ビールのレストランを探すと、なんと田沢湖から角館に向かう途中、抱返り渓谷に近い所にある、「田沢湖芸術村」の中にあることが分かった。「田沢湖芸術村」は民族伝統をベースとしたミュージカルや芝居を全国で展開する劇団「わらび座」の拠点である。そして芸術村には、劇場の他に、森林工芸館、温泉の「ゆぽぽ」や田沢湖ビールのレストランなどがある。彼等の伝えたいメッセージが、工房、温泉、土産からレストランまで、きちんと統一されたコンセプトで貫かれている。それは決して押付がましくもなく、そして薀蓄も殆ど見られない。温泉に浸かり、さっそく隣の地ビールレストランに入店。受付の女の子の対応も素朴で気持ち良いし、メニューもリーズナブルな価格だ。さっそくアルトと前菜の盛り合わせ、そして名物の「和牛スネ肉のビール煮」を頼んだ。ここの地ビールは、味に深味があり、本当に旨い。またスネ肉のビール煮、これがなかなかの出来だった。地ビールレストランで旨い料理には、そうそう出会えないだけに嬉しい。わらび座のポリシーなのだろう、お客を楽しませる工夫と努力が垣間見えるようだ。結局、この後、バイツェンやダークラガー、「ジャーマンポテト」や「やわらか牛タンの網焼きガーリック風味」も追加注文。デザートのアイスとコーヒーを食べ終える頃には、もうお腹は満杯。幸せな一時を過ごせた


掲載している写真に[Exif位置情報]がある場合には、その写真をカシミールの「山旅倶楽部」地図上にドラッグ&ドロップしてみてください。撮影場所の地図を自動的にダウンロード、位置を画面の中央にアイコン表示します。アイコンをクリックすると写真を表示します。また写真にはExif形式で旅情報の内容も記載していますので、カシミールで内容を閲覧チェックできます。 写真をwebブラウザでダウンロード保存しておくと、旅データとして活用できますよ。
目次に戻る

 

 

インターリミテッドロジック 山と自然の旅   リンクバナーとしてお使いください
当サイトへのリンクはご自由にどうぞ
「山と自然の旅」ホームページの著作権は株式会社インターリミテッドロジックにあります。無断掲載・転載・複製はご遠慮ください。    illlogo.gif (545 バイト)