「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ
No.188 2003.6.14
岩手県 盛岡

盛岡冷麺

盛岡冷麺
[Exif位置情報 あり]

八幡平で見損ねた岩手山沿いに雫石に向かう。岩手山山麓には幾つかのキャンプ場が点在するが、その中でも「岩手山焼走り国際交流村オートキャンプ場」は素晴らしい。北海道でも駐車場を区切ったような、それでいて高いオートキャンプ場が多いが、ここのキャンプ場サイトは、隣との間は木々で区切られ、お隣さんが団地のように引っ付きあうことはない。そればかりか、各サイトには独立した炊事場と電源が備え付けられているし、夜間はカラオケ禁止。また立派な温泉も、天文台もあり、センターではキャンプ用品も購入できる。いままで数多くのキャンプ場を訪れているが、このキャンプ場は快適の一言だ。国際交流村の向いは「焼走り溶岩流」の荒涼たる風景が展開している。雫石側には大きなオートキャンプ場は少なく、昔ながらの小規模なキャンプ場を、バイクツーリングの人達が利用している

雫石といえば小岩井農場。観光客の少ない、岩手山山麓の中でも、ここだけは都会の雑踏のような混雑ぶり。大概は辟易してしまう自分だが、この小岩井農場は観光地としては良心的な所だと思った。元々小岩井農場の製品は価格の割に良質なものが多く、僕はチーズもヨーグルトもバターも、ここの製品を日常購入している。施設内は混雑はしているものの、サービスは良く、また食べ物も美味しい。ソフトクリームだけでなく、露店でのバーベキューの肉、土産店の生チョコレートからウインナまで、どれも旨い。僕は各地のウインナソーセージを土産として購入してるのだが、この小岩井農場のウインナは価格と旨さのバランスがほど良くとれていると思う。大量生産しながら、満足のいく味を引き出すノウハウが素晴らしい。那須高原の某牧場も、是非とも見習って欲しいものだ

夕方も近づき、そろそろ夕食を食べたい。地元のおばちゃんに、行きつけの美味しい冷麺店はありますかと聞くと焼肉屋の「じゅうじゅう」がお薦めだという。どうやら国道46号線を盛岡市内方面に向かう道沿いにあるらしい。しかし、教えてくれた場所にあったのはファミリーレスラン。思わず「エっ、嘘だろ」と言葉に出た。駐車場で、入るべきか、悩んでいると、店から出てくる客がいたので、さっそく感想を質問。すると、「美味しいからいつも食べに来ている」という。それではと、店に入り、カルビと冷麺を注文した。価格は東京のファミレス焼肉チェーンと、ほぼ同じだが肉はずっと旨い。そしてなによりも冷麺が旨かった。ここの冷麺、国産小麦粉を手で練り、注文があってから麺にするのだ。スープも8時間かけて作られる。キムチもかなり旨い。正直チェーン店だからと、あてにしていなかったのだが、期待は嬉しい方向で裏切られた。しかし、ここは冷麺の本場、盛岡である。やはり有名店も体験しておかねばと、盛岡駅近くの繁華街に出向くも、盛岡冷麺のルーツでもある、目的の店は新宿の歌舞伎町のような歓楽街にあり、近くの有料駐車場も満杯。なんだか食べる意欲がわかない。そこで東北道盛岡インター傍にあった「ぴょんぴょん舎」本店に向かう。この焼肉店は、なかなかお洒落で、インテリアもきれいだ。さきほどと同じく、カルビと冷麺を注文する。盛り付けは、ファミレスよりも、さすがに丁寧で美しいが、味は「じゅうじゅう」も負けてはいない。冷麺の価格はどちらも同じだが、肉は3割ほど「ぴょんぴょん舎」の方が高い。「ぴょんぴょん舎」の評価はネットで見ても悪くはない。いや、美味しいという評価が多い。だとすると、雫石のおばちゃんが「じゅうじゅう」を薦めたのも合点がいく。僕の個人的な好みからすると、「じゅうじゅう」の冷麺の味付けのほうが好みだった。「ぴょんぴょん舎」のスープは少し甘さが強く感じてしまったのだ。しかし、どちらも旨いことには間違い無い。お洒落な雰囲気で焼肉と冷麺を食べたいのであれば「ぴょんぴょん舎」、リーズナブルに満足したいのならば、「じゅうじゅう」だろう。ところで「じゅうじゅう」だが、正式名称は「焼肉レストランじゅうじゅう」盛岡店、住所は雫石だ。そして2003年6月4日に「焼肉レストランじゅうじゅう」盛岡店は「やまなか家」盛岡店に名前が変更されている。雫石から盛岡駅までは、車で約30分程度とかなり近い。また気がついたのだが、東北道盛岡インターから雫石に向かう間はラブホテル街でもあった。盛岡市民の若者にとっての雫石はデート場所なのかもしれない。確かに夕暮れの御所湖は美しい。湖を見て、夕食を食べて、そして..というコースなのだろう。最後に御所湖はモバキャン場所としても良好だった


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