「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ
No.186 2003.6.8
青森県 岩崎 須郷岬

イカのカーテンといかさし丼

イカのカーテンといかさし丼
[Exif位置情報 あり]

白神ライン(旧弘西林道)をぬけて岩崎に出る。白神ラインから見る白神の原生林は圧巻。ただしその全容を見られるポイントは案外少ない。深浦で一泊し、岩崎から八森まで五能線沿いに国道101号線を走る。十二湖を過ぎると、大間越海岸が始まり、白砂の美しい海岸線が続く。その海岸線は秋田との県境、須郷岬に近づくと磯場に変わる。コバルトブルーの海と磯の作る景観はなかなか見応えがある。視界にふいにイカのカーテンが現れた。そこは「福寿草」という食堂だった。新鮮なイカは食欲をそそる。さっそく店内に入り、メニューを見ると、いかさし丼、ほたて丼、いくら丼、魚貝丼、焼き魚がメインの福寿草定食など、どれも1000円以内と格安だ。僕は迷わずいかさし丼700円を頼む。刻み海苔にタレをかけたイカ、その上に生卵が乗っている。卵をイカと混ぜ合わせて、一気に食べる。タレの味もよく、もずくも、味噌汁も旨い。気になるイカのカーテンこと生干しイカも1枚350円で分けてくれるそうだ。旅の楽しみの1つは思い出に残る食事との出会い。それもガイドブックに出ている店ではなく、自力で見つけた旨い店だと喜びも一入だ。それにしても十二湖の「サンタランド白神」の淋しさは、日本の不況の原因を垣間見るようだ。経営ノウハウの無い自治体を主体とする第三セクターの、誰も責任をとらない体質が露呈。子どもに夢を売るはずのサンタは途方にくれていた。結局、村営化された「サンタランド白神」。果たしてサンタの微笑を再び見ることはできるのか


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