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丸沼の北側の湖畔に丸沼温泉や土産店、駐車場、公衆トイレがあり、釣り人達もここを拠点に活動する。国道120号線から湖畔沿いに丸沼温泉に向かう道すがらに沢がある。春の山野草を見るには沢から始めろ。この言葉は僕がモットウとしていることだ。1つには川が好きということもあるが、やはり湿地に咲く花が多いからだ。車を停め沢沿いに森の中を散策すると、小さなニリンソウの群落に出会えた。その中に1本だけ目立つ白い花があった。近づいてみるとサンカヨウだった。夏大好きの僕はサンカヨウを見ると元気がでる。春を代表する花、ニリンソウの初々しさと比較して、夏の涼風を感じるからだ
ところで道なき森の中を散策するのに必携の道具がハンディGPSだ。花見に夢中でいつのまにか出発点を見失うことがある。そのような場合でもハンディGPSがあれば、自分の歩いた行程が記録されているので、それを元にトレースすれば安全に戻れる。沢などGPSの電波が届きにくい所でも、空の見えやすい場所に移動すれば位置情報は得られるものだ。現在の位置を確認できたならば、出発点の方角と直線距離は分かるので、例え雨や霧の中でも見当違いの方向へ向かう危険からは解放される。この安心感は何物にも替えがたい。最近、山菜やきのこ狩り、登山で道に迷い、遭難する人達が増加しているが、ハンディGPSさえあれば助かるケースが大半だと思われる。お薦めのアメリカGARMIN社の製品は価格も2万円切っているものからあり、得られるメリットから比較しても安い道具だ。自分の命は自分で守る。このあたりまえのことが出来ないのも人間。まだ持っていない人は、一度騙されたと思って使ってみることをお薦めする。自分の行動を記録することが、いかに登山やフィールド観察の楽しみを広げることにも繋がるかを実感するだろう
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