「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ
No.169 2003.4.19
和歌山県 那智勝浦

フカヒレのカーテン

フカヒレのカーテン
[Exif位置情報 あり]

潮岬から伊勢に向かう途中、那智勝浦の町中を散策した。那智勝浦は紀の松島とも呼ばれる景勝地であり、温泉の町として沢山の観光客で賑わうが、もう1つの顔は水産の町でもある。特にマグロ漁が盛んで、近海物の生マグロ料理が名物となっている。実はここまでは予備知識として持っていた。ところが北浜地区を歩いていると、フカヒレを干している水産加工所を2軒見つけてしまった。フカヒレといえば気仙沼がつとに有名だが、那智勝浦でも扱っていたのかと、正直驚いた。しかし理由はすぐに理解できた。フカヒレは主にヨシキリザメを使うが、このサメはマグロの延縄漁でかかってくるのだ。物干し竿に洗濯バサミで吊り下げられたフカヒレ達の光景を眺めるていると、イカの天日干しとも違い、やはり凄みのある迫力を感じる。天日干しは吊るしだけでなく、平面に置いた網棚の上にもズラリと並べられ、実に壮観だ。地元の人に聞くと、フカヒレの天日干しは那智勝浦の冬の風物詩なのだそうだ。毎年11月上旬から始まり、4月下旬まで続けられ、1つのフカヒレを作るには約1ヶ月ほどの天日干しが必要とのこと。この手間のおかげで、美味いフカヒレ料理が誕生するわけだ


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