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夕暮れ間近の油谷の棚田を後にして、一路下関の河豚料理を目指す。下関といえばフクですよ。とりあえず大手旅情報誌に出ていたJR下関駅近くの専門店に辿り着いたのだが、やっぱりの大ハズレ。これじゃ、スーパーのフグのほうがマシだよ。ありゃタイアップの店だったな..ということで、今度は自力で探すことに。既に時間も遅くなっているので料理屋の多くは閉まりかけている。勘で入った店で、店主は、閉店30分前でオーダーストップしてしまったが、量は少なくてよければ、なんとかフグ刺を用意できるという。もちろんOKだ。何の予備知識もなく、旨い料理に当る確率は3割にも満たないが、この店は天然のトラフグで当りだった。もっとも価格もそれなりだったけど、とりあえず下関のフクを満足することは出来た。その夜は下関フェリー乗り場でモバキャン、翌日は尾道の千光寺公園駐車場でモバキャンし、翌朝、尾道を散策してから因島を巡り、福山へと向かう。途中、鞆の浦で名物の鯛ちくわを土産として購入。ここの鯛ちくわは旨い。夜は福山駅から近くの超レトロな銭湯で風呂を浴びた後、瀬戸内の地魚を満喫すべく、魚料理屋をハシゴして福山城の有料駐車場で就寝
いよいよ今回の旅も今日が最後。福山に別れを告げ、帝釈峡(たいしゃくきょう)に向かう。3月の終わりとはいえ、帝釈峡はまだ少し寒い。オフシーズンのためか、上帝釈の駐車場に観光バスの姿はない。土産店も閉ったままだ。目的の雄橋(おんばし)まで帝釈川沿いを歩く。冬芽の木々を眺めながら白雲洞を過ぎ、まもなく雄橋に辿り着いた。石灰岩台地の帝釈峡の中で、雄橋は最大の見所だろう。雄橋は帝釈川が石灰岩を侵食して作られた天然橋で、世界三大天然橋の1つでもある。僕は帝釈川の浅瀬近くに三脚を立て、川の流れを連写した。ポジによる動画を作るためだ。この手法による動画は、以前制作したCD-ROM作品の中で編みだしたものだが、当時、まだ誰もチャレンジしていなかった。ゲームや3DによるSFモノが中心のCD-ROMコンテンツの中で、実写動画を使用した、自然を対象とするエンターテイメント・コンテンツは新鮮だったのか、おかげでヒット作品となった。まぁぁ、今ではデジカメでお手軽に動画を作成できるので、ポジで撮影する必要性はなくなってしまったのだが..
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