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用語ふりがな/解説

傘ときのこの基部を連結し、傘を垂直方向に持ち上げるているか、あるいは水平 方向に張り出した傘を支えている部分。 *図 1

かさ
下面は胞子を作る器官である子実層でひだ状、管孔状、あるいはほとんど平滑な ど。成長とともに伸長して開くか、あるいは水平方向に張り出す。 *図 1

管孔
かんこう
イグチ類やタコウキン類に見られる傘下面の多数の穴。その穴の中で胞子が作ら れる。進化の過程でひだが変化したものと考えられる。 *図 2

菌根
きんこん
植物の根と菌糸が一体化したもの。植物ときのこは共生状態にある。

菌糸
きんし
きのこやかびなどの菌類を形づくる基本となる糸状につながる細胞組織。きのこ は菌糸の形で生育し、栄養を取って生活し、やがて菌糸の大きな塊である子実体 (しじつたい=植物で言う花や実にあたる部分)を作る。一般にはこの子実体だ けをきのこと呼ぶことが多いが、これは生物学的には「きのこの子実体」が正し い。

グレバ
基本体とも言う。腹菌類などの胞子が作られる組織や、その周辺の関係組織を差 して言う。きのこにより液状、繊維状などの違いがあり、また成熟の度合いでも 質が変化する。スッポンタケ類のグレバは成熟して空気に触れれば悪臭を放ち、 昆虫を呼んで胞子を拡散させる。 *図 7

子実層
しじつそう
胞子が作られる部分。

子実体
しじつたい
菌が胞子を作るための器官で、大型のものを「きのこ」と言う。

子嚢菌
しのうきん
子嚢と呼ばれる袋状の器官の中に胞子を作る菌のグループ。分類群としては非常 に大きいが、いわゆる「きのこ」を作るのはその中の一部で、アミガサタケ類で、 チャワンタケ類、冬虫夏草類など。

しわひだ
アンズタケ、ウスタケなどに見られる脈状、しわ状の子実層。ハラタケ類のひだ (真のひだ)にきわめて似るが、するどく刃状とならない。 *図 4

つば
ハラタケ目のきのこで、未成熟のひだを保護するために、傘の下面全体を覆って いた皮膜が、きのこが成熟して傘が開くとともに破れ、破片となって柄に残った もの。 *図 1

つぼ
ハラタケ目のきのこなどで、幼菌時、きのこ全体を覆っていた皮膜が破れ、柄の 基部に袋状、破片状など、様々な形状で残ったもの。 *図 1

ひだ
ハラタケ目などで、傘の裏に放射状に作られるひだ状、刃状の器官。 *図 3

図 1 図 2 図 3 図 4
傘、柄、つば、つぼ
管孔
ひだ
しわひだ
図 5 図 6 図 7
乳首状突起
いぼ
グレバ

ひだの疎密

ひだのつき方

隔生

離生

上生

湾生

直生

垂生

垂生(長く垂生)

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